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こんな検査異常を見つけたら〜考える臨床検査〜

ミニレクチャー:検査値異常を引き起こす薬剤

2014/07/24
出居真由美、三宅一徳(順天堂大学医学部臨床検査医学)

 ※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2009年3月号の特集を転載したものです。

 薬物が臨床検査値へ及ぼす影響は、薬物が生体内代謝に影響を与える薬理学的干渉(間接干渉)と、臨床検査値の測定系に影響を及ぼす測定方法論的干渉(直接干渉)に分けることができる。

■薬理学的干渉(間接干渉)

 薬理学的干渉には、抗癌剤・免疫抑制剤などによる骨髄抑制、薬剤性肝障害、抗生物質・NSAIDsなどによる腎機能障害など、薬物の持つ毒性により臓器障害を起こし臨床検査値が変動する場合と、ステロイド投与時の血糖・好中球の増加など薬理作用そのものによる検査値変化も含まれる。主要な薬理学的干渉は薬の添付文書などに記載されており、臨床上問題となることは少ない1)

■測定方法論的干渉(直接干渉)

 一方、測定方法論的干渉(以下、直接干渉)は、薬物やその代謝産物が測定系に影響を及ぼすもので、誤った検査値解釈・治療の原因となりうる。直接干渉を起こす薬剤を表に示した。

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