Cadetto.jpのロゴ画像

こんな検査異常を見つけたら〜考える臨床検査〜

ミニレクチャー:採血部位に気をつけよう

2014/07/10
吉賀正亨(関西医科大学臨床検査医学)

 ※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2009年3月号の特集を転載したものです。

 採血は程度が軽いとは言え、侵襲を伴う医療行為です。しかもどの科でも行う手技です。それだけに正しい知識が必要です。

 静脈採血部位として前腕、手背、足背の皮静脈が用いられますが、主に前腕から行います。

 神経損傷の可能性を考え、原則的には利き手と反対の腕を用いますが、透析用のシャントがある場合はシャント側と反対の腕で採血を行います。

■前腕の静脈、神経、動脈の走行

 静脈採血に伴う合併症として神経損傷、動脈穿刺があります。これらを考える上でも、解剖学的な静脈、神経、動脈の走行を理解しておく必要があります。

 前腕には橈側皮静脈、肘正中皮静脈、尺側皮静脈の3本の大きな皮静脈が走行しています。図1に、上肢肘窩近傍の血管、神経の走行範囲の模式図を示します。

この連載のバックナンバー

この記事を読んでいる人におすすめ