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こんな検査異常を見つけたら〜考える臨床検査〜

尿素窒素が高い!(後編)

2014/05/01
和田幸寛(昭和大学腎臓内科) 木村聡(昭和大学横浜市北部病院)

 ※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2009年3月号の特集を転載したものです。

治療法の選択は?

1.治療法の決定
 UNはあくまで窒素代謝の最終代謝物であり、高尿素窒素血症が直接的に生体に致死的な異常を惹き起すことはない。しかし、BUN上昇が様々な重篤な病態のシグナルであることも多く、これに対しては、適切な治療が必要となる。

 まず、BUNが高い患者を治療する際に、その上昇が急性か慢性かを判断することも重要である。Ht値、Crの上昇率、腎サイズなどを参考にして(表2)、BUNが短期間で急激に上昇していれば、早期に原因の精査と治療を行う必要がある。

 したがってBUN高値の治療はBUN値の程度ではなく、その原因と進行過程によって決定される。患者個々の原因と状況を正確に把握し、治療法を決定すべきである。

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