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こんな検査異常を見つけたら〜考える臨床検査〜

PT、APTTが長い!(後編)

2014/04/17
米川修(聖隷浜松病院臨床検査科)

 ※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2009年3月号の特集を転載したものです。

原因を確定するための手順は?

基礎疾患の有無を確認の上、肝障害の有無、栄養・吸収不良(ビタミンK不足)の有無、消費亢進(DIC)の可能性、ミキシングテストにより測定系のインヒビター(APSなど)の可能性を確認し、稀な凝固異常を検出する。

メ モ ミキシングテストの解釈
 患者血漿、正常血漿を1:1に混和すれば、不足した凝固因子は最低50%確保できる。因子活性低下であれば補正可能であり、インヒビターの存在では補正されないので、因子活性低下かインヒビターの存在によるかの推定が可能。

1.PTのみの延長に遭遇(図1)
 F.VIIの低下を意味する。F.VIIの性質(ビタミンK依存、肝臓で合成、半減期が短い)ことを視点に入れる

 →クマリン系薬剤による治療、肝障害(早期)、ビタミンKの欠乏(早期)、DIC(早期)、F.VII異常症、F.VIIインヒビターの存在

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