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こんな検査異常を見つけたら〜考える臨床検査〜

血小板が少ない!

2014/04/03
米山彰子(虎の門病院中央検査部)

 ※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2009年3月号の特集を転載したものです。

血小板減少をきたす疾患や病態は多様である。まずEDTA依存性偽性血小板減少でないことを確認した上で、原因を鑑別する。著明な低下の場合(2~3×104/μL以下)、進行性の減少、造血器腫瘍が疑われる場合は診断を急ぐ。

血小板減少の原因および病態をどのように診断するか

1.まずEDTA依存性偽性血小板減少を否定
 血小板減少が初めて指摘された症例では、本当に血小板減少があるか、EDTA依存性偽性血小板減少でないか確認する。EDTA依存性偽性血小板減少では抗凝固剤として通常使われるEDTAのために血小板凝集を生じる。凝集は通常EDTAと混和後数分で始まり、60から90分後まで、症例によってはそれ以上にわたって漸次増加する。

 自動血球計数装置は、容積が2から20fLの粒子を血小板として計数するため、凝集した血小板は血小板として認識されず、血小板数は偽低値となる。血液塗抹標本あるいは自動血球計数装置の粒度分布で血小板凝集を確認することで診断できる(図1)。検査室で気付かれる場合が多いが、見落とされることもありうるので注意する。

 他の抗凝固剤を用いたり、EDTAにNaFやカナマイシンを加えたりすることで、血小板凝集を回避できる場合もあるので、症例毎に使用できる抗凝固剤を確認する。

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