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こんな検査異常を見つけたら〜考える臨床検査〜

貧血がある!(前編)

2014/03/20
宮地勇人(東海大学医学部基盤診療学系臨床検査学)

 ※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2009年3月号の特集を転載したものです。

 貧血の背後には重篤な疾患が存在することが多い。その診断には、臨床症状、身体所見を参考に、赤血球検査を段階的に解釈し、病態を絞り込む。末梢血塗抹検査はときに確定診断の手掛かりを提供する。

貧血の原因および病態をどのように診断するか

1.貧血の原因
 貧血の原因は、赤血球動態から考えると、赤血球の喪失(出血)、破壊の亢進(溶血)、成熟赤血球の産生不良(骨髄疾患、慢性疾患)の3 つに大別される(表1)。貧血がある場合、その原因となる白血病、骨髄異形成症候群、骨髄線維症やがんの転移などの骨髄疾患をはじめ、慢性出血(消化管、子宮)、がん、慢性感染症、慢性炎症性疾患、慢性腎疾患、慢性肝疾患や内分泌機能低下の診断のきっかけとなる。

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