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臨床研修プラクティス:あなたが起こす医原病

ミニレクチャー
NGチューブの誤挿入~稀ではない気道への誤挿入~

2014/03/06
次橋幸男(天理よろづ相談所病院総合診療教育部)

 ※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2009年12月号の特集を転載したものです。

 経鼻胃管(naso─gastric tube:NGチューブ)の挿入は、消化管減圧、術中管理、経管栄養時のほか、肺結核が疑われる患者の胃液採取方法としても日常臨床で必要とされる手技の一つです。NGチューブの挿入に際しては、鼻腔から胃に至るまでの解剖学的構造を意識してください。合併症の予防という点でもチューブ先端の位置を把握することが重要です1)

■NGチューブ挿入時の事故について

 NGチューブ挿入は大部分が盲目的に行われる手技であり、挿入時に生じる重篤な合併症としては特に気道への誤挿入が有名です。しかも、経管栄養を行うためのNGチューブで、8~12Frの細い管にワイヤー性のスタイレットを挿入したものは、細くて硬いために、通常のチューブより肺損傷や食道損傷などの合併症を生じやすいと報告されています2)

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