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臨床研修プラクティス:あなたが起こす医原病

ミニレクチャー
膀胱バルーン挿入時の尿道損傷、出血

2014/02/27
後藤崇之(京都大学医学研究科泌尿器科学教室)

 ※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2009年12月号の特集を転載したものです。

ケース

 脳梗塞で入院中の80歳男性。尿閉が疑われ、12Frカテーテルを挿入しようとしたが、力んで痛がる。グッとカテーテルを押してカフを10mL膨らませたが、挿入後も痛がり管内に尿が出て来ない。ただし、カテーテルの脇から血液が出て来た…。

 カテーテルが膀胱内に入っておらず、尿道内で、または偽尿道をつくり尿路外でカテーテルを膨らませてしまった可能性があります(図1)。強引なカテーテル挿入操作は、疼痛・出血だけでなく尿道損傷や偽尿道をつくり、挿入操作をさらに困難にさせます。また、後の尿道狭窄の原因にもなります。基本に従ったカテーテル挿入が肝要です。

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