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臨床研修プラクティス:あなたが起こす医原病

ミニレクチャー
コレステリン塞栓症

2014/02/13
松村由美(京都大学医学部附属病院医療安全管理室)

 ※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2009年12月号の特集を転載したものです。

■血管カテーテル検査あるいは治療後の足の疼痛─何を想起するか?─

 血管カテーテル検査・治療後に患者さんが手や足の疼痛、特に指先の疼痛を訴えることがあれば、まず疑うべき疾患は、コレステリン塞栓症である。動脈硬化による粥状物(プラーク)が壁に蓄積されている血管に対して血管内操作を施行した際に、プラークが血管壁から剥がれて末梢へと流れていき、細動脈で塞栓を生じるとこの状態となる。腎動脈に塞栓が生じると急性腎不全になり、四肢末端の動脈に生じると、blue toe症候群と呼ばれる暗紫色で激しい疼痛を伴う皮膚症状を呈する(図)。

 血管内カテーテル操作以外には、抗凝固療法・線溶療法が発症の誘因となるとされているが、自然発症も多い1)

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