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臨床研修プラクティス:あなたが起こす医原病

造影剤によるショック(MRI の造影剤も含む)

2013/11/07
中島崇仁(群馬大学医学部放射線診断核医学・画像診療部)

 ※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2009年12月号の特集を転載したものです。

ケース

エラーから学ぶ事例

 喘鳴を主訴とする患者が月曜日午前中の忙しい時間帯の外来を受診した。放射線科に連絡したところ、すぐにCTが撮れるとの返事がもらえた。そこで、胸部造影CTをオーダーし、CT検査が終わってから、その患者の診察をすることとした。しばらくして、ほかの外来患者の診察中に放射線科の看護師より内線電話があった。「先生が検査依頼をした患者さんが検査の途中で嘔吐していますので、至急放射線科に来てください」という内容であった。

 実は、この患者さんは以前にもCT のヨード造影剤で嘔吐した既往があったのですが、主治医は外来の効率を優先させたため(?)、患者さんに会って問診や造影検査の説明や副作用のリスクを伝えることを怠ってしまいました。また、喘息などのアレルギーがある場合は、ない場合よりも副作用の頻度が高いため、注意が必要です。

 副作用はある一定の頻度で起こるため、避けられないものですが、アレルギーの既往を聴くことや造影剤使用に関するリスクの説明は、医師の義務ですので、きちんと行うようにしてください。

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