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臨床研修プラクティス:あなたが起こす医原病

薬疹(前編)

2013/10/03
相原道子(横浜市立大学附属病院皮膚科)

 ※この記事は「臨床研修プラクティス」(文光堂)2009年12月号の特集を転載したものです。

ケース

58歳の女性。既往歴に特記すべきことなし。3日前に転倒した際の下腿の擦過傷で受診した。受診時、擦過創の周辺に熱感のある紅斑を伴ったため、セフェム系抗菌薬と非ステロイド系鎮痛薬を7日分処方した。その7日後、体幹に播種状紅斑丘疹が出現し再度受診した。発熱や検査値の異常はなく、薬剤の中止で紅斑は4日後に消褪した。半年後に腰痛で整形外科を受診。同じ鎮痛薬を処方され服用したところ、全身に紅斑が出現し、急速に拡大癒合して、3日後には紅皮症となった。体温38.5℃。血液検査にて軽度肝機能障害を認めた。即日入院し、薬剤の中止と補液、プレドニゾロン30mg日/投与で、皮疹は1週間後には軽快した。

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