Cadetto.jpのロゴ画像

カデット特集●そろそろ転職?

特集●そろそろ転職?【Vol.7】医師紹介コンサルタント座談会(後編)
紹介会社が作成する「ブラックリスト」の中身

―院長や部長がどこまで本気で採用しようとしているかが問われるわけですね。

B氏 院長の姿勢は大事ですね。でも、肝心の院長が面接で困った対応をされることもあって。ある病院に医師を面接に連れて行ったとき、事務長と話していても、待てど暮らせど院長が出て来ない。結局、1時間半たってようやく来たと思ったら、いきなり独演会みたいなのが始まって延々10分続いて。それで話し終わったら、「はい、採用」って。「いったい何のための面接なんですか」って言いたくなりましたよ(笑)。

―それで入職したんですか?

B氏 いやいや、決まらないですよ。医師はぽかんとしていまして。僕も、さすがにフォローのしようがなくて。

C氏 本当に強烈な院長はいらっしゃいますね。

B氏 そういうところは大抵、事務長がしっかりしているんです。

A氏 結局、事務長に任せっきりになっているということですよね。

C氏 逆に、事務長が院長に何も言えないところは困りますね。以前、夕方6時に、その日の勤務が終わったばかりの先生を面接に連れて行こうとしたら、人身事故で電車のダイヤが乱れてしまったんです。それでも何とか迂回したりして6時3分に着いたんですよ。そうしたら、訪問先の院長が「遅れたからもう会わない」と。

 その前にこちらから、「電車が遅れているので、申し訳ないですが少し遅くなります」という連絡を何度か入れていたんですよ。でも、「帰ってくれ」って。そこで事務長が、院長に「まあまあ」と言ってくれる人ならいいんですが、イエスマンだと話が終わりになってしまう。

A氏 その先生にとっては、就職する前に病院の実態が分かって、かえってよかったのでは。

C氏 はい。「3分で分かってよかった」とおっしゃっていました(笑)。

A氏 やはり、事務長などの採用担当者で差が出る部分は大きいですね。しっかりした事務長さんは、こちらが求める情報を几帳面に出してくれるんですが、仕事が忙しいのか面倒くさがりなのか、適当にやっている人もいます。そのくせ「ドクターを早く紹介しろ」とうるさかったり。

C氏 面接に連れて行った先生が辞退すると、「断ってくるような先生を連れてくるんじゃないよ、ばかやろう」って、後でクレームを言ってくる事務長もいるんです。しかもその事務長は、近くの喫茶店でたばこを吸いながら面接して、「まあまあ先生、大丈夫。うちは大丈夫だから」みたいな感じで、ろくすっぽ説明もしない。普通の医師なら断りますよね。

A氏 だから院長先生に言ってあげたいんですよ。せっかく院長が頑張っていらっしゃるのに、採用担当がこんな感じだと、なかなかいい先生は集まりませんよと。

―採用担当者に問題のある病院は、医師が入職してからもトラブルになりやすいですか。

A氏 そういう部分はありますね。採用担当や事務長は、ドクター側から見るとその病院の顔なんですよ。それがひどい対応、首をかしげるような対応、誠意のない対応をするようだと、そこである程度判断できちゃいますよね。

B氏 私は基本的に、そういうところには紹介しないです。

C氏 うちもそうです。

B氏 そういうトラブルの多い病院について、各紹介会社は「ブラックリスト」にして情報共有していると思うんです。関西だと、X病院というところの採用担当者が超有名で。

C氏 ああ、多分あそこですね。分かります。

B氏 僕はけんかになりましたけど、別の会社にも同じ対応をするんですよ。あまりにもひどいので、うちはもうお断りしようということにして。

この連載のバックナンバー

この記事を読んでいる人におすすめ