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カデット特集●2013冬・論文コレクション

2013冬・論文コレクション Vol.3【循環器】
重症心不全への接し方を示唆
患者の望みを引き出す会話とは

香坂 俊 氏 Shun Kohsaka
慶應大病院循環器内科特任講師●1997年慶應大卒業後、横須賀米海軍病院でレジデントに。99年米国コロンビア大セントルークス・ルーズベルト病院で内科レジデントとなり、2005年米国ベイラー大テキサス心臓研究所で循環器内科フェロー。06年に米国循環器内科専門医資格を取得。08年に帰国し現職。

 循環器疾患を抱えた患者が重症心不全で最期を迎えるケースは多い。だが、医師がどのように重症心不全の患者と接すればよいのか、患者や患者家族とどのように治療方針を決めていけばよいのか、これまで明確な指針は示されてこなかった。

 そういった点で慶應大循環器内科特任講師の香坂俊氏が「自分が研修医だった頃に読みたかった」と評価するのが論文1だ。若い医師が重症心不全の患者と接する際に戸惑うであろう点を、米国の心不全のエキスパートたちが詳細に解説している。現在の治療技術があれば、心不全患者の心臓を動かし続けること自体は難しいことではない。だが、それが本当に患者のためになるのかは、患者が望む治療方針によって異なる。論文1は、医師と患者が重症心不全治療において共通のゴールを見いだす方法を具体的に示している(表1)。

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