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カデット特集●2013冬・論文コレクション

2013冬・論文コレクション Vol.2【小児救急】
「変だ」と思った直感を大切に
小児救急の苦手意識に効く論文

井上信明氏
Nobuaki Inoue
東京都立小児総合医療センター(東京都府中市)救命・集中治療部救命救急科医長●1996年奈良県立医大卒。茅ヶ崎徳洲会総合病院などで総合診療、救急、小児科の研修を受けた後、2002年から米国と豪州で小児科および小児救急の専門研修を受ける。10年に帰国し現職。

 急変するし、手が掛かる。ちょっとしたことですぐに泣かれて、さらには保護者の対応も大変─。時間外診療などで子どもが来院した場合、こんな理由で苦手意識を持つ医師は少なくない。

 だが、「子どもを診た経験が少なくても、患児を見て何かおかしいと感じたら、その直感に自信を持ってほしい」。こう話すのは東京都立小児総合医療センター救命・集中治療部救命救急科医長の井上信明氏。その根拠となる論文がだ。診療経験にかかわらず、「何かおかしい」という臨床医の直感が重症感染症を生じている子どもの拾い上げにつながるというもの(表1)。「診断をする上で、医師の“直感”も大きな指標となることを示した興味深い結果だ」(井上氏)。

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