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カデット特集●田舎で働く

田舎で働く Vol.4
恵まれすぎた環境で家庭医療を実践しています
井階 友貴氏(高浜町国民健康保険和田診療所〔福井県高浜町〕)

Tomoki Ikai
2005年滋賀医大卒。済生会滋賀県病院で初期研修の後、兵庫県立柏原病院を経て、08年より現職。09年より高浜町の寄付講座である福井大学医学部地域プライマリケア講座の助教、12年より講師。3児の父。
Photo:Hiroshi Matsuda

 兵庫の田舎に生まれ、地域医療に興味があった私は初期研修修了後、出身地域の基幹病院で研修を続けることにしました。ところが当時、その病院は医師数が激減しており、入院患者を診るのが精一杯。地域医療を学べる状態にはなかったのです。そこで、地域のことが感じられ、教育も受けられる診療所を探し、こちらの診療所に移ってきました。

 2004年に開設されたこの診療所は、当時、「地域の総合診療の教育施設にしたい」という思いを持った先生がおられ、教育熱心な施設として知られていました。現在も、年に100人以上の研修医や学生が訪れています。

 町も教育施設としての診療所の必要性を認め、サポートしてくれています。福井大などとつながるWebカンファレンスのシステムはもちろん、UpToDateなどのオンライン文献検索システムも自由に使えますし、研究日や研修日も設けていただいています。

 また、訪問診療も行っているとはいえ、外来患者が1日40人程度で医師は3人。教育・研修を十分行える人員配置になっています。

 似たような条件の町で働く医師と比べれば、給与はやや低いと思いますが、給与以上に恵まれた環境なので、満足しています

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