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カデット特集●2012冬・論文コレクション

2012冬・論文コレクション Vol.3
変革期の心房細動診療を読む、「65歳以上ならば脈を取る」
心房細動診療のアップデートに必読の論文

小田倉弘典
Hironori Odakura
土橋内科医院(仙台市青葉区)院長●1987年東北大卒。仙台市立病院、国立循環器病センター、仙台市立病院循環器科医長を経て2004年より現職。ブログ「心房細動な日々」で最新の知見を発信中。
photo:Koji Mukaida

 患者数の増加に対応するかのように、50年来の中心だったワルファリンに代わる新薬が続々登場。まさに今、心房細動診療は変革期にある。日経メディカルオンラインおよび本誌Clinical Lectureで「プライマリケア医のための心房細動入門」を連載する小田倉弘典氏に、若手医師にも一読してほしいという論文を挙げてもらった。

 まず、今年発表のものの中で小田倉氏が一番のトピックとして推すのが、欧州心臓学会(ESC)が8月に発表した心房細動ガイドラインのアップデート(論文1)(各論文は、次ページの「小田倉先生のおすすめ論文リスト」参照)。論文の紹介という趣旨からは少し外れるが、「とにかく素早い対応で、リアルワールドの診療をガイドラインが引っ張っているという状況。最新の知識をぜひ吸収してほしい」(小田倉氏)。ダビガトランやリバーロキサバンなど新しい抗凝固薬の知見を取り入れ、従来のCHADS2スコアでは低リスクと捉えられていた層にも、新たな評価法であるCHA2DS2VAScスコアを使ってリスクを評価して、これらの薬剤の処方を検討することを奨めている(図1)。

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