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カデット特集●看取りの作法

看取りの作法 Vol.4 <Life-prolonging Treatment>
医師もみんな悩んでいる…胃ろう造設の是非

Illustration: Yumi Inaba

 延命治療は必要か不要か――。高齢者の終末期における胃ろう造設の是非について、最近、新聞やテレビなどで頻繁に論じられるようになってきた。

 胃ろうのメリットとして、患者の苦痛が少なくて済み、長期の予後が期待できる点を挙げる識者がいる半面、患者の尊厳や家族の精神的負担の問題から「無駄な延命治療だ」などと反対する声も出ている。

 日経メディカル オンラインは、ケアネットと共同で、2012年10月から新企画「ザ☆ディベート」をスタート。「胃ろうの造設、是か否か」と題した回では、ウェブ上の動画で2人のディベーターが「胃ろう賛成」と「反対」に分かれて意見を戦わせ、それを見た医師会員にどちらを支持するか投票してもらった。その結果、投票者1277人のうち、「胃ろう反対」を支持した人が3分の2を占めた。

 「賛成」に投票した医師のコメントを見ると、適応を見極め、患者や家族が希望する場合には胃ろう造設に賛成という声が多かった。一方、「反対」に投票した医師からは、安易に造設されている現状への批判が目立ち、医療費を圧迫するとの指摘もあった。

 ただし、「賛成」「反対」のいずれのコメントにも「条件付きで賛成」「基本的に反対だが、胃ろうが必要な場合もある」など、中間的な意見が数多く見られた。簡単に割り切れない問題であることが、改めて浮き彫りになったといえる。

 投票した医師から寄せられたコメント(末尾のカッコ内はペンネーム)のうち、主なものを紹介しよう。

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