Cadetto.jpのロゴ画像

カデット特集●あぁ、医師家系

あぁ、医師家系 Vol.7
親の跡を継ぐタイミングは?厳しい経営の現状に不満も

 親が開業医や病院経営者だと、跡を継ぐことを何かと意識せざるを得ないもの。いつ承継すべきか判断に迷う人も少なくないだろう。

 今回のアンケート結果によると、「親が医療機関の経営者」という医師家系の人は67.0%に上り、そのうちの26.2%が現在、「親が経営する(していた)医療機関」に勤めていると回答した(Q16、Q17)。

 親の医療機関に入ったきっかけを尋ねた質問では、67.2%の人が「親の健康面の不安」と答えた。親が第一線から退く時期を見計らって、承継を決めた人が大半のようだ。それ以外では、「子どもの進学で、教育資金が必要になった」「自分の持病で勤務医を続けるのが難しくなった」など、自らの健康不安や経済的な事情がきっかけとなるケースも見られた。

 では、親から医療機関を承継した人は現状に満足しているのだろうか。調査結果では、「満足している」と答えた人が過半数に達し(Q18)、コメントを見ても「来院患者数が安定し、職員との関係も良好」といった内容が比較的多かった。

 だが、「満足していない」(19.0%)と「どちらともいえない」(22.4%)を合わせると4割を超え、不満を抱いている人が少なからずいるのも事実だ。不満の内容では、「古くなった建物や設備に再投資する余裕がない」「患者数がジリ貧」「自分の方針に古参のスタッフが従わない」といった声が代表的。承継の時期、継いだ病医院の地域での評判、職員との人間関係などで、満足度は大きく変わってくるようだ。

 今回のアンケートでは最後に、医師家系と非医師家系、双方の医師に対し、「子どもにも医師になってほしいか」を尋ねた。その結果、両者の回答に差はなく、全体の61.4%が「強くは望まないが、本人が希望すれば反対はしない」と答えた。

 ただ、コメントを読むと、子どもの意思を尊重する姿勢を取りつつも、「最終的には医師になってほしい」との本音をのぞかせた声が多い。やりがいがあり、職探しの不安がなく、社会的地位も高い特別な職業であることを、誰よりも親自身が実感しているからなのだろう。

この連載のバックナンバー

この記事を読んでいる人におすすめ