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カデット特集●留学、してみる?

留学、してみる? Vol.5
コネは探すもの!初対面の先生にいきなり紹介をお願い
研究留学インタビュー(2)川下雄丈氏

川下雄丈氏
Yujo Kawashita
長崎労災病院(長崎県佐世保市)第2外科部長●1991年長崎大医学部卒、同大移植・消化器外科入局。99年7月から2001年11月まで米国アルバート・アインシュタイン医大に留学。

 先輩や教授が口をそろえて「おもしろかった」と言う留学に漠然と興味があった川下氏。大学院に進学して1年半、教授から「そろそろ留学に行ってもいい」と許可が出たときには、いよいよだと思ったという。

 「留学は教授が行き先を指定するものだと思い込んでいたんです。ところが、いつまで経っても紹介してもらえない。半年くらいして、先輩に『いつになったら教授は紹介してくれるんですかね』とぼやいたところ、『ばか、自分で見つけるんだぞ』と」

 あわてて、海外の研究室を探してみたものの、先輩たちとは研究領域が違うため、コネがない。途方に暮れていたところ、自分が興味を持っていた米国アルバート・アインシュタイン医大の研究者ロイ・チャウダリー氏と、医局の同僚が名刺交換をしていたことが分かった。「彼の話では、『向こうが覚えているかは分からない』というものの、ほかにツテはありませんから、手紙とメールを送ってみました。3回ほど連絡してみたのですが、反応なし。無給でいいから、と書いてもダメでした。先輩からは『脈がないんじゃないか』と言われ、落ち込みました」

 大学院時代に留学するのが医局内の不文律。教授から留学先を紹介してもらえると誤解して出遅れ、既に大学院進学から2年経っていた川下氏に、一からやり直す余裕はなかった。そこで、チャウダリー氏とのコネ探しを開始。まずは医局の先輩たちが留学した研究室から、チャウダリー氏と関係がある研究者をピックアップして、紹介をお願いしてみたが、ダメ。

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