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心電図の世界的名著1
画期的な名著を残した医師と世紀の誤診事件

2020/04/20
田中 和豊

 心電図の書籍には、第43回「筆者が使用した教科書から 心電図を深く理解するために読みたい本」の回で紹介した『図解心電図テキスト』の他にも世界的名著が数多く存在する。今回から、筆者が知る心電図の世界的名著を紹介したい。

 まず第一に紹介するのは、Gilbert H. Mudge, Jr., M.D. 著:『Manual of Electrocardiography Second Edition』 Spiral Manual, A Little, Brown 1986(分類:教科書、推奨度評価:★★★、推奨時期:初期研修医~)である。この通称「Mudgeの心電図マニュアル」は、筆者が初期研修医であった1990年代前半の頃、若手医師の間で必読の書とされていた。時間にゆとりができたら書店に買いに行って読むつもりだったが、あまりの忙しさについ後回しになり、そのまま時は過ぎ去り現在では絶版となってしまったそうだ。

 今回はアマゾンの古本で運良く見つけたので購入した。しかし、商品の取り違えが起こったらしく、誤って医学書でも何でもない一般書が送付されてきたのだ。クレームを付けて、紆余曲折(うよきょくせつ)した経緯で数カ月後にやっと本書を手に入れることができたのであった。

Gilbert H. Mudge, Jr., M.D. 著:『Manual of Electrocardiography Second Edition』 Spiral Manual, A Little, Brown 1986(分類:教科書、推奨度評価:★★★、推奨時期:初期研修医~)

著者プロフィール

田中和豊(福岡県済生会福岡総合病院 総合診療部主任部長・臨床教育部部長)●たなか かずとよ氏。慶應大理工学部を卒業後、医師を目指す。94年筑波大医学専門学群卒業。横須賀米海軍病院、聖路加国際病院、アルバートアインシュタイン医科大、ベス・イスラエル病院などを経て、2012年より現職。

連載の紹介

医学書ソムリエ
良い医学書は良い海図のように、臨床の大海原の航海を確実に楽にしてくれるもの。しかし、数多く出版される医学書のどれを読んだらよいのでしょうか。本連載では、筆者の田中和豊氏が、忙しいあなたの代わりに様々な医学書に目を通し、「これは良い」と思ったものだけを紹介します。

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