前回は現在絶版となった伝説の心電図バイブルをご紹介した。今回は、それ以外にも筆者が読んだ心電図の書籍の中から、若手医師にお勧めしたいものを紹介する。

 和田敬先生の『心電図のABC』は、先生ご自身がまえがきで書かれた通り「入門書の入門書のそのまた入門書」である。分かりやすいがそれだけで知識を網羅するものではない。和田先生ご本人も、「将来循環器内科に進みたいのであれば、学生時代に心電図関連の書籍を10冊は読破しろ!」とおっしゃっていた。心電図を深く理解するためには、最低10冊は読破するくらいの心構えで精進すべし、と励ましてくださったのだろう。

 そこで、心電図の2冊目(現在手に入る書籍としては1冊目)として筆者が最も推薦するのが、デイル・デュービン著、村川裕二訳、『図解心電図テキスト』原著第6版、文光堂、2007年(分類:教科書、推奨度評価:★★★、推奨時期:医学生~)である
 原著の初版は1970年発行なので、本書は和田先生の『心電図のABC』が発刊された1967年よりも遅れること3年後に発刊されたことになる。もう49年前に、つまり、約半世紀前!に刊行された世界的な名著であるが、本書は現在でも絶版となるこ

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