前々回は血液ガス生理のバイブルを、そして、前回は呼吸生理のバイブルを紹介した。今回は「輸液―電解質−酸塩基平衡トライアングル」に関するテーマで、なかなか日の目を見ない「尿」についての良書を紹介する。

輸液・電解質・酸塩基平衡の書籍はあまたあるが、尿だけに関する書籍はほとんど見かけない。また、採血や血液ガスのようなメジャーな検査に対して、尿検査はマイナーな検査というイメージを抱きがちだ。筆者自身も尿検査結果については見るのは、比重、潜血・血液、タンパク、糖、白血球反応、亜硝酸塩、沈渣くらいで、その他必要があれば尿中の電解質を見る程度である。ということで今回はこの日陰の「尿検査」についてスポットライトを当てることにした。

 実際に「尿検査」だけについての書籍を検索すると、ほとんどが医師向けの書籍というよりは臨床検査技師を主な読者対象にしている書籍であった。検査技師向けの書籍をいきなり若手医師に紹介するのも不自然なので、臨床と関連して尿について解説してある教材をまず紹介することとした。

尿検査と糸球体疾患の理解が深まるの画像