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「輸液―電解質―酸塩基平衡トライアングル」を総括する良書

2018/03/23
田中和豊

 前回までに、輸液から始まって電解質そして酸塩基平衡(血液ガス)の良書を長々と紹介してきた。今回は、この「輸液―電解質―酸塩基平衡トライアングル」すべてを総括した良書を紹介する。

 最初に紹介するのは、B.H.スクリブナー 著、柴垣昌功 訳:『体液‐電解質バランス -臨床教育のために-』 中外医学社, 1971年(絶版)(分類:古典、推奨度評価:★、推奨時期:指導医~)である。本書の著者であるB.H.スクリブナーは、シリコン製のU字型チューブ(スクリブナー・シャント)を発明して、慢性腎不全患者の血液透析を実用化した米国シアトルの医師である。透析を実用化した業績の一方で、実は彼は輸液―電解質―酸塩基平衡に関する教育者でもあった。彼の著作である本書に第31回「輸液の教科書」の回で紹介した魔法の言葉が掲載されているのである(p48)。

著者プロフィール

田中和豊(福岡県済生会福岡総合病院 総合診療部主任部長・臨床教育部部長)●たなか かずとよ氏。慶應大理工学部を卒業後、医師を目指す。94年筑波大医学専門学群卒業。横須賀米海軍病院、聖路加国際病院、アルバートアインシュタイン医科大、ベス・イスラエル病院などを経て、2012年より現職。

連載の紹介

医学書ソムリエ
良い医学書は良い海図のように、臨床の大海原の航海を確実に楽にしてくれるもの。しかし、数多く出版される医学書のどれを読んだらよいのでしょうか。本連載では、筆者の田中和豊氏が、忙しいあなたの代わりに様々な医学書に目を通し、「これは良い」と思ったものだけを紹介します。

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