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英語のプレゼンテーションを学んでほしい理由
英語診療 プレゼンテーションの良書

2015/04/21
田中和豊

 前回は英語を話して患者診療した後にその診療記録を英語で記載するのに役立つ良書を紹介した。今回は自分が診療した患者の診療情報を英語でプレゼンテーションするのに役立つ良書を紹介する。

 プレゼンテーションの良書については、以前「症例プレゼンテーションの良書」の回に日本語での良書を紹介した。プレゼンテーションの要点は日本語でも英語でも同じはずなので、わざわざ英語の症例プレゼンテーションの良書を紹介する必要はないと思う読者もおられよう。実際に「症例プレゼンテーションの良書」で紹介した『米国式症例プレゼンテーションが劇的に上手くなる方法』では、英語のプレゼンテーション事例も記載されている。しかし、それでも正統な英語のプレゼンテーションについて、一度は学んだ方がよいと筆者は考えている。

 その本場の英語のプレゼンテーションを学ぶための最適な教科書が、齋藤中哉 著 『臨床医のための症例プレゼンテーションAtoZ』 医学書院、2008(分類:教科書、評価(推奨度):★★★、推奨時期:医学生~)である。以前に紹介した『米国式症例プレゼンテーションが劇的に上手くなる方法』は、主にシナリオができあがったプレゼンテーションをどのように行ったらよいかに重点を置いて記載されているが、本書の特徴は、実際のプレゼンテーションをどのように作っていくかに重点が置かれている点である。筆者は、プレゼンテーションは作り上げる段階でほぼ90%は決まると考えている。どのようにプレゼンテーションするかが良し悪しに寄与するのはおそらく10%くらいではなかろうか?

著者プロフィール

田中和豊(福岡県済生会福岡総合病院 総合診療部主任部長・臨床教育部部長)●たなか かずとよ氏。慶應大理工学部を卒業後、医師を目指す。94年筑波大医学専門学群卒業。横須賀米海軍病院、聖路加国際病院、アルバートアインシュタイン医科大、ベス・イスラエル病院などを経て、2012年より現職。

連載の紹介

医学書ソムリエ
良い医学書は良い海図のように、臨床の大海原の航海を確実に楽にしてくれるもの。しかし、数多く出版される医学書のどれを読んだらよいのでしょうか。本連載では、筆者の田中和豊氏が、忙しいあなたの代わりに様々な医学書に目を通し、「これは良い」と思ったものだけを紹介します。

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