前回は「神経学的診察」についての良書を紹介した。今回は「神経学的診察」の要の「神経学的診察手技」についての良書を紹介したい。
「身体診察」にも「基本的手技」があるように「神経学的診察」にも「基本的手技」がある。この「神経学的診察手技」はやはり初期研修医時代までに確実に身につけておかなければならない。
この「神経診察手技」のバイブルとしては、田崎義昭、斎藤佳雄 著、坂井文彦 改訂 『ベッドサイドの神経の診かた 改訂17版』 南山堂、2010(分類:原典・古典・教科書、評価:★★★、推奨時期:医学生~)が有名である。この書籍では一つ一つの「神経診察手技」の技法の説明もさることながら、一つひとつの神経徴候や神経症候群の定義および各神経徴候の診かたが懇切丁寧に解説されている。内容も充実していてプライマリ・ケア医だけでなく、将来神経内科を専攻しようという人にも十分ではないのだろうか?
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著者プロフィール
田中和豊(福岡県済生会福岡総合病院 総合診療部主任部長・臨床教育部部長)●たなか かずとよ氏。慶應大理工学部を卒業後、医師を目指す。94年筑波大医学専門学群卒業。横須賀米海軍病院、聖路加国際病院、アルバートアインシュタイン医科大、ベス・イスラエル病院などを経て、2012年より現職。

連載の紹介
医学書ソムリエ
良い医学書は良い海図のように、臨床の大海原の航海を確実に楽にしてくれるもの。しかし、数多く出版される医学書のどれを読んだらよいのでしょうか。本連載では、筆者の田中和豊氏が、忙しいあなたの代わりに様々な医学書に目を通し、「これは良い」と思ったものだけを紹介します。
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