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Dr.西野の「良医となるための道標」

Motivation(動機付け)こそ特効薬

2014/07/07
西野徳之(総合南東北病院消化器センター長)

 「先生がさっき患者に話していた『腹八分目に医者いらず』『No Pain, No gain!』という言葉はkiller wordでしたね」

 それって、殺し文句と言いたいの? それを言うならtelling phrase(殺し文句)かな。

「そうなんですか。サッカーではkiller passって言っていましたから、つい」

 患者に説明というか説得する時に、ガイドラインがどうこうとか、「あなたのこの数値を維持すると5年後の合併症の確率は30%ですよ」と言うよりも、具体的な説明をする方がよほど浸透率が上がり理解力も上がる。

 さっきの患者は禁煙外来にかかっていて、禁煙治療をしていたのだけど、なかなか煙草をやめられない。でもやめたいとは思っている。家計にも負担がかかるしね。40歳代と若いからやめるべきだとも思う。ではこれからどうすればやめられるのか? 要はいかに本人にやめたいと、本気にさせるのか。そこを考えるわけさ。

 日常の外来診療や健診の現場で、短時間に実施できる禁煙指導手順として「5Aアプローチ」というものがある。

著者プロフィール

西野徳之(総合南東北病院〔福島県郡山市〕消化器センター長)●にしの・のりゆき氏。1987年自治医科大学卒。旭川医科大学第三内科、利尻島国保中央病院院長、市立根室病院内科医長などを経て2000年10月より現職。

連載の紹介

Dr.西野の「良医となるための道標」
今の臨床研修カリキュラムに足りないもの。それは医師としての心構えや倫理観、患者との接し方を学ぶことではないか? 研修医指導に情熱を傾けてきた著者が、「医師としてのあるべき姿」を熱く語りかける、『良医となるための100の道標』(日経BP)。その一部をご紹介します。
『良医となるための100の道標』 好評販売中

 「患者を診るということは、家族とともに、患者の心とも向き合うこと。その不安、焦燥、葛藤、そして悲しみを共有することなのだ。その心を受けとめることが君にはできるかい?」  医療という大海原に飛び込んだ研修医に、親として、兄として、友として、本音で語りかける、良医となるための「100の金言集」。(西野徳之著、日経BP社、2800円税別)

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