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【第7回】
USMLEで99点を目指す

2010/12/28

私が使用していたUSMLEの英語教科書です。

 今回より数回にわたり、USMLEについて書きたいと思います。

 米国で臨床研修をするためにはUSMLE step 1、USMLE step 2 Clinical Knowledge、そしてUSMLE step 2 Clinical Skillsの3つの試験に合格しなければなりません。

 米国のレジデンシー・プログラムに採用されるには、「USMLEで高得点を取得する」ことが大切なステップの一つだと、第2回で書きました。第4回で説明しましたが、採用側にとってUSMLEの点数は、何千人という外国人候補者を最も簡単に比較できる客観的指標なのです。USMLE は1度合格すると再受験が出来ないので、初回で、できるだけ高得点で合格することが大切です。

 レジデンシー・プログラムの応募条件をみると、USMLEのスコアについて「応募条件は85点以上」だとか「採用者の平均は95点だった」などと書かれているプログラムがよくあります。例えば、Cleveland Clinicの内科レジデンシーの応募条件のページには「USMLE step 1および2に1回で合格していること。去年採用されたレジデントのStep 1平均点は94.4点、Step 2CK 平均点は95.7点だった」と記載されています。

 スコアについての記述がないレジデンシー・プログラムもありますが、多くのプログラムが、多数の候補者から面接に呼ぶ人を絞り込むのにUSMLEの点数を利用していると考えて良いと思います。応募者の情報はすべてERAS(Electric Residency Application Service)というシステムに登録されており、病院の採用担当者向けに「スコア90点以上の応募者だけを表示させる」といった機能も用意されているようです。

 どんなに人間的な魅力にあふれた候補者でも、もしUSMLEの点数が悪ければ、プログラム・ディレクターのパソコンの画面に表示されない恐れもあるのです。これはUSMLEの点数に限った話ではなく、外国人というステータスについても同じようなことが言えると思います。

著者プロフィール

安川康介(米国ミネソタ大学病院内科レジデント)●やすかわ こうすけ氏。2007年慶應義塾大学卒業。日本赤十字社医療センターでの初期研修終了後、09年6月より現職。趣味は読書とドローイング(線画)。

連載の紹介

臨床留学への道
「米国への臨床留学に興味があるが、何から始めればよいのか分からない」。そんな医学生たちに向けて、米国ミネソタ大学病院の内科レジデントである安川康介氏が、留学決定までのプロセスをたどりつつ、ノウハウを伝授します。

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