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【第5回】
推薦状は米国の先生に書いてもらう

2010/11/17

 前回は、学生のうちに米国で臨床実習しておくことの大切さについて説明しました。それでは、どうすれば米国で臨床実習ができるのでしょうか。

 一つの方法は、自分の大学に米国の大学の医学部とのExchange programがあるかどうか調べることです。日本の医学部の多くは米国の大学医学部と提携しており、提携先の附属病院で短期実習が可能です。大学の先輩で米国での短期実習に参加した人を探して、話を聞いてみましょう。大学によってはTOEFLの受験が必要であったり、学内選考があったりする場合もあるので、教務課、学事課などで確認してみてください。

 大学間の正式な提携がない場合には、米国の病院に知り合いがいる先生に、留学できないかどうか聞いてみるのも手かもしれません。

 野口医学研究所は、医師向けの臨床実習プログラムでよく知られていますが、米国での臨床実習プログラムを医学生に提供している団体は、私の知る限りありません。英国での臨床実習プログラムについては、医学教育振興財団が提供していますので、参考までに付記しておきました。

 自分で海外の医学生の短期臨床実習を受け入れている米国の大学医学部を探し、必要書類をそろえて留学を申し込むことも充分可能ですので、一つの選択肢として考えてみるのも良いでしょう。Association of American Medical Colleges(AAMC、全米医科大学協会)のExtramural Electives Compendiumというデータベースで、外国人医学生を受け入れている米国の大学医学部を探すことができます。

 Googleで”Visiting International Medical student”などと検索してみても、外国人医学生の実習受け入れに関して書かれた米国医学部のwebサイトがたくさん見つかります。

受け入れ条件と授業料はしっかり確認を
実習するためには授業料を納めなければならない場合も多いので、注意が必要です。例えば、コーネル大学の外国医学部生用のwebサイトを見ると「4週間の実習につき2000ドルが必要」と書いてあります。Harvard大学医学部の場合は、この文書にあるように3500ドル以上となっています。

 このほかにも、例えば Mayo Clinic のようにUSMLE step1合格やTOEFLで一定の点数をとることを受け入れ条件としているところもあります。こうした病院での実習を希望する場合は、早めに書類を準備する必要があります。

 なかには、公開されている受け入れ条件を満たしていなくても受け入れてもらえるケースもあります。行きたいと思う病院があれば、たとえ条件を満たしていなくても、先方の担当者に直接メールや電話で問い合わせたり、目当ての先生にメールをしてみたり、あなたの熱意をぶつけてみると良いと思います。

 ただし米国とカナダ以外の医学生は受け入れていない大学も多いので、各大学のホームページで確認してください。例えば、UCSFのWebサイトでは「外国医学部の学生は受け入れない」と明記されています。

著者プロフィール

安川康介(米国ミネソタ大学病院内科レジデント)●やすかわ こうすけ氏。2007年慶應義塾大学卒業。日本赤十字社医療センターでの初期研修終了後、09年6月より現職。趣味は読書とドローイング(線画)。

連載の紹介

臨床留学への道
「米国への臨床留学に興味があるが、何から始めればよいのか分からない」。そんな医学生たちに向けて、米国ミネソタ大学病院の内科レジデントである安川康介氏が、留学決定までのプロセスをたどりつつ、ノウハウを伝授します。

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