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Dr.大竹のおすすめBizスキル

強みを知らなければ強みは生かせない
ストレングスファインダー

2015/03/12

『さあ、才能に目覚めよう』(マーカス・バッキンガム、ドナルド・O.クリフトン著、田口俊樹訳、日本経済新聞社)

 皆さんは自分の強みを把握していますか? 今回は“強み”についてのお話です。

 学校のテストや受験であれば、苦手な教科がある場合、その教科をがんばる必要があります。数学で90点を取れても英語で30点しか取れなければ試験に不合格になってしまうからです。効率を考えても、90点の数学を100点にするより30点の英語を60点にする方が効率がいいでしょう。

 しかし社会人となれば、弱みの克服よりも強みを伸ばす方が効果が高いのです。社会に出て課せられるテストの満点は100点ではありません。弱点分野が30点であっても強みが1000点ならば、それを生かすことで価値ある仕事ができるのです。

 現代経営学の父として知られるピーター・ドラッカーも著書「プロフェッショナルの条件」の中で、「プロフェッショナルは自分の強みに集中すべきである」と述べています。

隠れた才能を見極めよう
 仕事において強みを生かすために必要なのは知識と技術、そして才能です。知識がなければ何もできませんので、まずは知識を身につけるための努力をしなければなりません。そして、知識を使って技術を高めます。外科医であれば手術、内科医であれば診断、私のように内視鏡を専門とする医師であれば内視鏡の技術を高めなければなりません。

 しかし、知識と技術だけあっても才能がなければ大きな成果は上がらない。そして、知識と技術は努力や経験によって身につけることができますが、才能は違うのです。

 強みを生かすためには自分の才能を知ることが重要です。しかし「自分の才能は何か?」が分からない場合が多いのです。いくら才能があっても自分自身でその才能に気づかなければ、発揮することはできません。

 ではどうすれば自分の才能を知ることができるのでしょうか?まずは、他の人ができないことが簡単にできれば、そのことに「才能がある」とすぐに分かるでしょう。私は研修医のときに内視鏡を始めて2カ月ほどで指導医に「才能がある」とほめられてその気になりました。その後も知識と技術を高めるよう努め、今では立派な強みになったと自負しています。

 さらに、子供の頃から「こうなりたい」と願っていることに才能が隠れている可能性があります。私は子供の頃からテレビに出たり、人前で話す仕事がしたいと考えていました。医師になってしばらくはそんな夢があったことは忘れていましたが、テレビ出演や講演会をしている今は、子どもの頃の夢で強みが発揮できていると思います。

著者プロフィール

大竹真一郎●おおたけ しんいちろう氏。1998年神戸大卒。同大第3内科に入局後、関連病院に勤務。2007年からは医局を離れ、菊名記念病院、けいゆう病院、中野サンブライトクリニックで勤務。

連載の紹介

Dr.大竹のおすすめBizスキル
「ビジネスの世界では当然とされているノウハウやスキルを取り入れれば、医師ももっと効率的に仕事ができる」—。医療以外の職種にも幅広い人脈を持つ大竹氏が、多忙な医師生活に役立つビジネススキルや思考法を紹介します。

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