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Dr.大竹のおすすめBizスキル

“本活”のススメ

2013/07/22

『医師が本当に実践しているツッコミ健康法』(大竹真一郎著、TOブックス)

 世にはびこるインチキ健康本や健康法に「ツッコミ」を入れて、読者が健康情報を正しく理解することができるように――。そんな思いを込めて、昨年の9月に、生まれて初めての著書を執筆しました。

 タイトルは、『医師が本当に実践しているツッコミ健康法』(TOブックス)。「○○すると健康になる」「××を食べると健康になる」といった、巷にあふれる健康法を、どのように考えて選択すればいいのかを解説した、健康情報リテラシーを高めるための本です(決して「ツッコミ」を練習すれば健康になるといった本ではありません)。

 以前から、診療時に患者さんから様々な健康法について相談される機会が多かったのですが、私自身の知識が乏しかったため、それらの根拠や効果について、きちんとした説明をすることができませんでした。それがきっかけとなり、たくさんの健康本を読み、健康法について調べたところ、健康法の中には(ほとんど全部?)根拠がないだけでなく、むしろ害悪となり得るものが多く存在することが分かったのです。

 残念ながら本自体はあまり売れませんでしたが、たまたま編集者や番組制作者の目に留まり、雑誌の取材やテレビ出演のオファーがくるようになりました。そうした出会いがきっかけとなって、この6月からは、日曜日ゴールデンタイムの健康番組のレギュラーコメンテーターになることができました(TBS系列「駆け込みドクター!運命を変える健康診断」)。また、有名な女性経済評論家(カ○マーで有名な方です)が拙著をブログで紹介してくださったことからご縁が始まり、今ではゴルフをご一緒する仲になりました。

 ……と、ここまでつらつらと書きましたが、別に私は自慢をしたいわけではありません。ただ、出版によって人生が変わる可能性があることを知っていただきたいのです。皆さんの中にも、仕事で得た専門知識や貴重な経験を本にまとめたい、と希望されている方もいらっしゃると思いますので、今回は、出版活動、略して“本活”についてお話しします。

無名の書き手はどのようにチャンスをつかめばいいか?
 本が売れない、出版不況だと言われていますが、それでも毎年7万7000点前後の新刊本が発行されています。これは、毎日新しい本が200冊以上も出版されている計算になります。

 なぜ、本が売れないのに新刊本が出続けるのか。それは、出版社側が、書籍1点当たりの発行部数(売り上げ)の落ち込みを、発行点数を増やすことでカバーしようとしているからです。書店の側も、売れ残った書籍は自由に返品できるため、リスクをあまり背負わずに本を仕入れ、売り場に並べることができます。

 こうした背景から、不況にもかかわらず新刊本の数は減らず、新人作家に回ってくる仕事も増えているのです。

著者プロフィール

大竹真一郎●おおたけ しんいちろう氏。1998年神戸大卒。同大第3内科に入局後、関連病院に勤務。2007年からは医局を離れ、菊名記念病院、けいゆう病院、中野サンブライトクリニックで勤務。

連載の紹介

Dr.大竹のおすすめBizスキル
「ビジネスの世界では当然とされているノウハウやスキルを取り入れれば、医師ももっと効率的に仕事ができる」—。医療以外の職種にも幅広い人脈を持つ大竹氏が、多忙な医師生活に役立つビジネススキルや思考法を紹介します。

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