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Dr.大竹のおすすめBizスキル

本当に重要なものは全体の20%にすぎない
パレートの法則(80対20の法則)

2013/02/01

 皆さんは「パレートの法則」をご存じですか?これは、イタリアの経済学者であるヴィルフレード・パレートが1900年頃に提唱した法則で、「80対20の法則」とも呼ばれています。

 パレートは、イギリスの国土の80%が人口の20%の人たちに所有されていることを見出し、その比率がその他の分野にも当てはまることを発見しました。その後、他の学者たちの研究で、パレートの法則は様々な国の所得や資産の比率だけでなく、経済や社会の生産性の比率にも当てはまることが分かってきたのです。

 パレートの法則は、投入と産出、原因と結果、努力と報酬の間には必ず不均衡が存在し、その割合はおよそ80対20である、という法則です。

 例を挙げてみましょう。「売り上げの80%は20%の製品が占めている」「利益の80%は20%の従業員が生み出している」「犯罪の80%は20%の犯罪者が引き起こしている」……。

 医療の現場で言えば、「患者の80%は20%の疾患で受診する」「苦情の80%は20%の患者から出ている」─などが言えるかもしれません。

 パレートの法則は、「万有引力の法則」や「慣性の法則」などの自然法則とは違って、あくまで経験則に基づくものであり、絶対的なものではありません。しかし、最近では複雑系といわれる系におけるネットワーク理論にもパレートの法則が当てはまるということが話題となっています。つまり、一部分(20%に当たる部分)が全体に大きな影響を与えているということが重要なのです。

著者プロフィール

大竹真一郎●おおたけ しんいちろう氏。1998年神戸大卒。同大第3内科に入局後、関連病院に勤務。2007年からは医局を離れ、菊名記念病院、けいゆう病院、中野サンブライトクリニックで勤務。

連載の紹介

Dr.大竹のおすすめBizスキル
「ビジネスの世界では当然とされているノウハウやスキルを取り入れれば、医師ももっと効率的に仕事ができる」—。医療以外の職種にも幅広い人脈を持つ大竹氏が、多忙な医師生活に役立つビジネススキルや思考法を紹介します。

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