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Dr.大竹のおすすめBizスキル

ライバルのいない“海”を目指そう!
ブルーオーシャン戦略

2012/07/27

ブルー・オーシャン戦略
W・チャン・キム、レネ・モボルニュ 著
有賀裕子 訳
武田ランダムハウスジャパン

 皆さんは、医師として将来どのような道を歩みたいと考えていますか?

 「地域医療のために働きたい」「救急医療をやっていきたい」「親の跡を継いで開業する」…いろいろな希望を持っていることでしょう。

 中には、「大学に残って将来は教授になる」と考えている人もいるかもしれません。しかし、教授になるためには、まず、前教授が退官するというタイミングが必要です。運良くタイミングが合ったとしても、教授を目指すライバルはたくさんいますので、非常に険しい道を行くことになります。

 ビジネスの世界では、このようなライバルが多く成果を上げにくい状況を「レッドオーシャン」と呼びます。血みどろの戦いが日々繰り広げられている海のイメージでしょうか。

 それに対して、ライバルが少なく、成果を上げやすい状況を「ブルーオーシャン」といいます。

 「ブルーオーシャン」は、フランスのビジネススクールで経営戦略を教えるW・チャン・キム教授とレネ・モボルニュ教授が2005年に出版した『ブルーオーシャン戦略』という本で、一躍有名になった概念です。この本は、世界中でベストセラーとなっています。

 ブルーオーシャン戦略では、競争をするのではなく、新たな分野を創出することで、競争のない市場を作ることを目的とします。

 ブルーオーシャンを目指すためには次の(1)~(4)のアクションがあります。

 (1)(すっかり)取り除く
 (2)(思い切り)減らす
 (3)(大胆に)増やす
 (4)(新たに)付け加える

 これらのことが実現できれば、コストを削減しながら、ライバル企業とは全く異なる価値を作り出すことができるのです。

 ブルーオーシャン戦略で成功した例として、日本のQBハウスが紹介されています。QBハウスは、今までの理容店では当たり前だったシャンプーや髭剃り、マッサージはもちろんのこと、おしゃべりといったサービスでさえも「(すっかり)取り除き」、「(思い切り)減らす」ことによって、低価格や、ヘアカット時間・待ち時間の短縮という価値を「(大胆に)増やし」、「(新たに)つけ加える」ことができたのです。

時間と労力を要するものは思い切って捨てるのも手
 ブルーオーシャン戦略は、本来は企業についての戦略ですが、個人として医師のキャリア形成にも応用することができます。

著者プロフィール

大竹真一郎●おおたけ しんいちろう氏。1998年神戸大卒。同大第3内科に入局後、関連病院に勤務。2007年からは医局を離れ、菊名記念病院、けいゆう病院、中野サンブライトクリニックで勤務。

連載の紹介

Dr.大竹のおすすめBizスキル
「ビジネスの世界では当然とされているノウハウやスキルを取り入れれば、医師ももっと効率的に仕事ができる」—。医療以外の職種にも幅広い人脈を持つ大竹氏が、多忙な医師生活に役立つビジネススキルや思考法を紹介します。

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