「ニセ医学」とは、「医学のふりをしているが、医学的な根拠のない」治療法のこと。最近、インターネットを中心に使われる。もっとも、「言葉も意味も知っていた」のは160人(23.6%)。若手医師の間でもあまり認知されていない言葉のようだ(「ニセ医学」と聞いて思い浮かぶのはアレ)。
プラセボ効果を得られることもあるのだろうが、患者に標準医療を受ける機会を失わせたり、金銭的・時間的負担を強いるといった負の側面は無視できない。自由意見では、「『これが正しい医療である』『他に有効な治療法がない』などと、患者に選択肢や正確な情報を与えないことは倫理的に問題であり、犯罪に近い」(30歳代、消化器外科)という怒りの声が多く見られた。
では、このニセ医学に当たると考えられる治療法を、患者が「試したい」と言った場合、どうするか。「『根拠がない』『効果が見込めない』と反対する」のは約2割(図)。6割以上の多数が、「予想されるメリットとデメリットを説明し、判断してもらう」と答えた(患者が「ニセ医学」を試したいと言ったら?)。
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