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マッチングって誰が得するの?

2014/11/07

 今年も医師臨床研修マッチングの結果が発表されました(参考記事:「マッチング最終結果、さらに高まる市中病院人気」)。

 病院と受験者の間で行われる駆け引きのおかげか、マッチ率は95%強と高値安定。8割が第1希望の病院にマッチしたのに対し、第2希望、第3希望にもマッチしなかった人は2%ほどでした。

 結果を見ると人気病院は相変わらず人気でしたが、「ここがランクアップしたんだ!」というような病院もありました。大学病院は相変わらず研修医の獲得に苦労しているようで、私が在籍する大学も最終的に定員割れ。講義中の「大学に残れ」コールが活発になりそうな気がします。

医学生のSNSはマッチング結果が占拠
 この時期、医学生のSNSはマッチング結果に一喜一憂する学生や先生の話題でいっぱいになります。小児科や産婦人科などに特化したコースは定員割れすることも多く、担当の先生は診療科の将来を憂う。大学の先生は自分の大学のマッチ率を気にする。学生も自分のマッチング結果を報告し、国試やその後の医師生活への意気込みを書き綴ります。

 しかしその裏には、アンマッチの人が必ず存在します。私の友人にも数人アンマッチの人がいました。アンマッチだった場合、欠員が出ている病院の二次募集に応募することになります。

 今年は、とある有名病院でも欠員が出ました。その病院の二次募集には、アンマッチだった人の応募が殺到。ちょっとすごい倍率になったそうです。その他の病院でも、マッチング発表当日、翌日に次々と電話がかかってきて大変だったという話が聞こえてきました。

 アンマッチだった私の友人は、ある病院の二次募集に応募し無事採用が決定しましたが、落ち込んだ状態で慌てて応募することとなり、非常に辛かったと話していました。

結果は一斉発表、だけどなんだか不公平…
 マッチした友人からは、「マッチング結果が出る前に病院から電話かかってきた…」という話も聞きます。一部の病院では、結果発表前に候補の医学生に電話をかけて念押しし(事実上の内定通知ですね…)、確保しようとする動きがあるのです。

 こんな話を聞いていると、10月末の結果発表時に初めてアンマッチであることが分かり、卒業試験シーズンに改めて研修先を探さなくてはならない人が出る今のシステムは、なんだか不公平だなぁと思うのです。

 一般学部と同じような就活制度になれば、マッチングのように一斉に発表される結果を待つことなく受けたい病院をいくつでも受けて、受かった時点から卒試・国試勉強に専念できるのではないでしょうか。もちろん、全て落ちることも十分考えられますが、自分が納得いくまで就活を続けられるほうがマシなのではないか、と思ってしまいます。

著者プロフィール

医師のキャリアパスを考える医学生の会●医学生が自らのキャリアについて学び、考え、発信していくことを目的として発足したネットワーク。20人ほどのスタッフが、見学ツアーなどのイベント企画や、MLによる情報発信を行っている。

連載の紹介

心に刺さったニュース
「医師のキャリアパスを考える医学生の会」の運営スタッフによるリレーコラム。Uovo一人ひとりが、「心に刺さった」記事をネットからひろいあげ、なぜ刺さったのか、どう感じたのかを語ります。文末の()内は筆者のペンネームです。

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