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私たちの流儀

【第35回】吉本尚(筑波大学医学医療系地域総合診療医学[附属病院総合診療科]准教授)
総合診療医としてアルコール健康障害対策に力を入れる

2022/07/01

 筑波大学地域総合診療医学准教授の吉本尚(よしもと・ひさし)医師は、2か所の医療機関で飲酒の悩みを抱える人たちに対応する専門外来を開いている。一つは、2019年1月に北茨城市民病院附属家庭医療センターで始めた「飲酒量低減外来」。もう一つは、21年4月に筑波大学附属病院総合診療科で立ち上げた「アルコール低減外来」。精神科以外でのこうした専門外来は非常に珍しいという。日本では、14年にアルコール健康障害対策基本法が施行され、一般の医療機関でのアルコール健康障害(不適切な飲酒の影響による心身の健康障害)を持つ患者の早期発見と適切な介入の推進が求められている。また、18年に公開された、新アルコール・薬物使用障害の診断治療ガイドラインに基づいたアルコール依存症の診断治療の手引きでは、プライマリ・ケア医や内科医がアルコール健康障害の患者の初期対応を担う重要な役割を果たす医師として位置付けられている。総合診療医としてアルコール健康障害対策に熱心に取り組むその思いを、吉本氏にじっくり語ってもらった。
※感染予防対策をとって2021年6月16日に取材実施。所属・役職は取材当時のものです。

1979年生まれ。筑波大学医学専門学群(現・医学部医学類)卒業。北海道勤医協中央病院、岡山家庭医療センター・奈義ファミリークリニック、三重大学家庭医療学講座などを経て、2014年に筑波大学医学医療系講師となり、18年4月から現職。日本プライマリ・ケア連合学会理事、同学会家庭医療専門医・指導医、アルコール健康障害対策基本法推進ネットワーク副代表、日本アルコール関連問題学会評議員。博士(医学)。

著者プロフィール

成島香里(なるしま・かおり)上智大学社会福祉学科卒業。山梨日日新聞社、保健同人社を経て、現在は、医療・健康を中心に取材するフリーライター。東京理科大学非常勤講師。 ※本連載は総合メディカル「DtoDコンシェルジュ」からの転載です。

連載の紹介

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時代を見据え、転機をつかんだ先輩医師。その背景にある人柄や思いを浮き彫りにしつつ、若い勤務医や医学生の皆さんへのエールをお伝えします。

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