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私たちの流儀

【第34回】藤原佳典(東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム 研究部長[チームリーダー])
長年取り組む世代間交流プログラムで「三方よし」の効果が判明

2022/04/22

 東京都健康長寿医療センター研究所の藤原佳典(ふじわら・よしのり)医師は、臨床から研究の場に軸足を移し、「世代間交流」「多世代共生の地域づくり」「ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)」の視点で、高齢者の認知症予防とフレイル予防の研究を続けている。その具体的な予防策の一つとして注目されているのが、自ら開発した「りぷりんと」プログラム。シニアボランティアによる子どもたちへの絵本の読み聞かせプロジェクトだ。先駆的モデル事業として2004年度に3つの地域で始まった「りぷりんと」活動は、首都圏と関西圏を中心に着実に広がりを見せ、いくつもの効果が既に実証されている。実は、コロナ禍のなか、藤原氏は自宅で家族とともに母親を看取っている。最後の数日間、夜、母親の枕元でしてあげたこと。それは、息子による母への、やはり絵本の読み聞かせだった。
※感染予防対策をとって2021年4月9日に取材実施。所属・役職は取材当時のものです(撮影時のみマスクを外していただきました)。

1962年生まれ。北海道大学医学部卒業。京都大学大学院医学研究科修了(医学博士)。京都大学医学部附属病院老年科などを経て、2000年から東京都老人総合研究所研究員、2011年より現職。専門は公衆衛生学、老年医学、老年社会学。日本老年医学会代議員、日本老年社会科学会理事、日本応用老年学会理事、日本公衆衛生学会代議員、日本世代間交流学会副会長、内閣府高齢社会対策の基本的在り方等に関する検討会委員、厚労省一般介護予防事業等の推進方策に関する検討会委員ほか、多数の自治体の審議会座長を務める。

著者プロフィール

成島香里(なるしま・かおり)上智大学社会福祉学科卒業。山梨日日新聞社、保健同人社を経て、現在は、医療・健康を中心に取材するフリーライター。東京理科大学非常勤講師。 ※本連載は総合メディカル「DtoDコンシェルジュ」からの転載です。

連載の紹介

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時代を見据え、転機をつかんだ先輩医師。その背景にある人柄や思いを浮き彫りにしつつ、若い勤務医や医学生の皆さんへのエールをお伝えします。

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