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私たちの流儀

【第10回】矢吹 拓(国立病院機構 栃木医療センター 内科医長)
ポリファーマシー外来の新設を自ら提案

2016/11/01

1979年生まれ。群馬大学医学部卒業。前橋赤十字病院にて臨床研修を修了後、国立病院機構東京医療センター総合内科を経て、2011年から国立病院機構栃木医療センター内科に勤務。13年より現職。日々の学びをまとめたブログ「栃木県の総合内科医のブログ」を定期的に更新している。(所属・役職は取材当時(2016年9月)のものです。)

 高齢者を取り巻く大きな問題のひとつとして、しばしば取り上げられる「ポリファーマシー(多剤併用)」。年齢とともに抱える慢性疾患の数が増えて処方される薬剤が増えると、、転倒や頻尿などの老年症候群を引き起こしたり、不適切処方や服薬過誤、薬剤有害事象につながったりする恐れがある。

 全高齢者の半数程度はポリファーマシー状態にある――。こんな実態が国内外の疫学調査から明らかになるなか、国立病院機構栃木医療センター(350床)は2年ほど前、ポリファーマシーの問題に切りこむため、65歳以上の入院患者を対象に、多職種がチームでかかわる「ポリファーマシー外来」を立ち上げた。この特殊外来の開設を提案し、牽引しているのが、内科医長で総合内科医の矢吹拓(やぶき・たく)氏だ。医師になって13年目。自身の活動の場を、診療所、施設、在宅と、院外にも広げながら、「ケア」の視点を重視し、高齢者に害をもたらす可能性のある薬剤投与やポリファーマシー状態の回避に、地道に取り組んでいる。

著者プロフィール

成島香里(なるしま・かおり)上智大学社会福祉学科卒業。山梨日日新聞社、保健同人社を経て、現在は、医療・健康を中心に取材するフリーライター。東京理科大学非常勤講師。 ※本連載は総合メディカル「DtoDコンシェルジュ」からの転載です。

連載の紹介

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時代を見据え、転機をつかんだ先輩医師。その背景にある人柄や思いを浮き彫りにしつつ、若い勤務医や医学生の皆さんへのエールをお伝えします。

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