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その欲望は、本当に君自身のもの?
「やりたいこと」は対話の中で見えてくる

2017/08/02
鈴木 裕介(ハイズ)

 「それは、本当に君自身の欲望なの?」

 僕が以前メンターに言われてドキっとした言葉です。今回は「欲望」の話をしたいと思います。

 以前も「やりたいこと」について書きましたが、世代を問わず「自分の本当にやりたいことが分からない」という悩みを本当によく耳にします。ローテート先の部長に「君が本当にしたいことは何なの?」と言われて、「ぐぬぬ」ってなってしまった研修医。開業を考えているけれど、本当に開業したいのかよく分からなくなったベテランドクター。なりたくて仕方なかったはずの放射線科が全く合わず、途方に暮れてしまったレジデント(かつての僕)。

 「やりたいこと」があるという人でも、「それ、本当に自分自身の欲望・欲求に基づいているの?」としつこく聞くと「あれれ?」となったりします(意地悪ですがw)。他人や社会が作った欲望が、本当に自分にとっても「欲しいもの」なのか。周りを納得させるための「収まりの良いストーリー」にハマろうとしているだけではないのか。こういう類の問いは、突きつけられるとなかなかにシビアなものです。

 そもそも、自分の欲望を正確に言語化することはとても難しいもの。理想の結婚相手を「普通の人でいいんですけどね……」と言っている人がなかなか結婚できないのと同じように、自分固有の欲望を理解していないと、ベストの選択はつかめません。

内的欲求の深掘り
 人の欲望・欲求にはパターンがあります。米国の作家のアンソニー・ロビンスは、人が共通して持っている欲求を以下の6つに分類しました。

著者プロフィール

鈴木裕介(ハイズ社)●すずき ゆうすけ氏。2008年高知大卒。一般内科診療やへき地医療に携わる傍ら、高知県庁内の地域医療支援機構にて広報や医師リクルート戦略、 医療者のメンタルヘルス支援などに従事。16年に国家資格キャリアコンサルティング技能士2級を取得。15年より現職。

連載の紹介

鈴木裕介の「キャリア迷子」に捧げる処方箋
昔に比べて価値観やキャリアが多様化し、「働き方」に悩む機会が増えてきました。医師でありながらこれまで1000件以上のキャリア相談を受けてきた鈴木裕介氏が、進むべき道を見失った「キャリア迷子」たちに送る「愛の処方箋」。様々なキャリア理論と実践に基づき、優しくレクチャーします。

この連載のバックナンバー

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