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コロナ下の往診、お年寄りのおうちはなぜ暑い

2022/08/03
織田うさこ

 新型コロナ感染者数が、爆発的な勢いで増えています。増加の勢いは過去最高ではないかと思うほど。診療所の電話は鳴りっぱなしです。

 外来に来られない人には、往診してPCR検査をしますが、この暑いさなかのガウン着用のせいで、体力が奪われます。頭のキャップ、ゴーグル、N95マスク、ビニールの予防衣、二重手袋に足袋。手袋の中も予防衣のなかも一瞬で汗まみれになり、びちゃびちゃです。脱いだり着たりを繰り返すと、くたくたになります。マスクをしていると水分補給もしにくい。熱中症になりそうです。

 しかも、患者さんの家はたいてい暑いのです。高齢で寝たきりの方が多く、クーラーはわずかにかかっていたり、かかっていなかったりです。ほとんどの方は、室温30℃、湿度70パーセントの中、「平気」「暑くない」「冷え性だから毛布がいるの」と、蒸し風呂状態の部屋で涼しい顔です。着込んでいる我々からしたら、なんだか地獄さながらですが、仕方ありません。

著者プロフィール

織田うさこ(皮膚科医・内科医)●市中病院での初期研修修了後、皮膚科医として勤務していたが、必要に迫られて、内科も勉強しながら従事している。家庭医として地域医療に貢献。何事にも必死になりすぎるタイプ。

連載の紹介

うさコメント!
2007年、小西真奈美さん主演で放映されたドラマ「きらきら研修医」のモデルとなった織田うさこ氏が、身の回りの医師について、患者との関わりについて、医療現場で起こるさまざまな出来事について、独自の視点で語ります。

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