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現場は「三密」どころじゃない!

2020/05/07
織田うさこ

 まだまだ、収束する兆しの見えない、新型コロナ感染症。

 私の勤務先は、最前線ではないけれど、現場は毎日、対応に追われています。

 物資がないので、マスクは節約しながら使い、看護師さんたちが協力して、ゴミ袋を使ってガウンを作ったり、ゴーグルを作ってくれたりしています。事務さんたちも、受付窓口に透明ビニールカーテンを設置したり、診察が終わるたびに椅子や机、ドアノブ、手すりなどあちこちを消毒したり、アルコールスプレーを買いに回ったり。

 おかげで、診察室では、ゴーグルとマスクを着用し、床にテープを貼って必要に応じて一定距離を保ちながらの診察ができるようになってきました。

 いまだに、マスクをせずにやってくる患者さんもいるので、その対応をどうしようかという話になりました。

 窓口でマスクを売ったらいいのでは? と一人が言うと、そうするとマスクを買いに、受診の不必要な人までもやってくるんじゃないか? と別の人。キッチンペーパーと輪ゴムで作った簡易マスクをしてもらうのはどうか? という案が出て、いったんそれをやってみたのですが、いざそれを着用したお年寄りの人たち……、数分もすると、よだれか鼻水か何か分かりませんが、キッチンペーパーがぬれてぐちょぐちょになっており、かえって不衛生という結果に。

 結局、とある看護師さんがガーゼでマスクを作ってくれて、診療所にいる間はそれを着用していただき、帰る時に返却してもらおうということになりました。これなら、洗濯・消毒して再利用もできそうです。

著者プロフィール

織田うさこ(皮膚科医・内科医)●市中病院での初期研修修了後、皮膚科医として勤務していたが、必要に迫られて、内科も勉強しながら従事している。家庭医として地域医療に貢献。何事にも必死になりすぎるタイプ。

連載の紹介

うさコメント!
2007年、小西真奈美さん主演で放映されたドラマ「きらきら研修医」のモデルとなった織田うさこ氏が、身の回りの医師について、患者との関わりについて、医療現場で起こるさまざまな出来事について、独自の視点で語ります。

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