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医者の正義と、患者の幸せと

2019/11/08
織田うさこ
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 「塗り薬が欲しい」とおっしゃって来院された70代の女性。左頬がパンパンに腫れていて、今にも皮膚が破れそう。頸部のリンパ節も数カ所、腫れています。どう見てもただ事ではありません。

 「悪性のできものの可能性があります、まずは診断をつけるために検査を……」
と話すと、
 「いや、多分癌でしょ、分かってるんですよ」
と。今すぐ検査と治療を開始した方がいい旨を説明すると、
 「治療はしません、入院できないから」
とおっしゃいました。50代の息子さんがいて、彼の世話をしなければならないので入院はできないそうです。

著者プロフィール

織田うさこ(皮膚科医・内科医)●市中病院での初期研修修了後、皮膚科医として勤務していたが、必要に迫られて、内科も勉強しながら従事している。家庭医として地域医療に貢献。何事にも必死になりすぎるタイプ。

連載の紹介

うさコメント!
2007年、小西真奈美さん主演で放映されたドラマ「きらきら研修医」のモデルとなった織田うさこ氏が、身の回りの医師について、患者との関わりについて、医療現場で起こるさまざまな出来事について、独自の視点で語ります。

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