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しんどいけれど、きっといつか

2019/08/07
織田うさこ

 梅雨入りしたころからでしょうか、調子を崩す人が続出するようになったのは。1人、2人、また1人……、次々と調子が悪くなってきました。
 患者さんの話ではありません。スタッフの話です。特に、医者たち。ある先生は扁桃炎で高熱を出して急に欠勤、ある先生はお母様が倒れて入院したため毎日早退するようになり、ある先生はお子さんの発熱で1週間欠勤……。

 そしてその代診が、当然のように私にも回ってきます。

 主治医不在のときに特につらいのが、紹介状を書けだの、医療要否意見書を書けだの、鍼灸の同意書を書けだのといった書類関係です。なにしろ普段診ていない患者さんなので、カルテから必死に類推して書くしかないのです。

 時間の猶予があれば、一度受診してもらってから書類を作ったりもできますが、急にほかの病院に入院することになったから紹介状を今すぐに作ってください、と看護師さんに言われると、こっちも必死です。今までのカルテを血眼で読破し、既往歴、現病歴、経過を整理し、紹介状を作ります。言い訳のように、「主治医不在のため代筆しております。ご不明な点などございましたらご連絡いただければ幸いです」と付け加えながら。

著者プロフィール

織田うさこ(皮膚科医・内科医)●市中病院での初期研修修了後、皮膚科医として勤務していたが、必要に迫られて、内科も勉強しながら従事している。家庭医として地域医療に貢献。何事にも必死になりすぎるタイプ。

連載の紹介

うさコメント!
2007年、小西真奈美さん主演で放映されたドラマ「きらきら研修医」のモデルとなった織田うさこ氏が、身の回りの医師について、患者との関わりについて、医療現場で起こるさまざまな出来事について、独自の視点で語ります。

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