訪問診療で難しいと感じることの1つが、患者さんのご家族への対応です。
気難しい、神経質、といった性格的に対応しにくいご家族もいれば、家族関係がややこしくて誰がキーパーソンか分からなかったり、こちらが何度も説明してもなかなか理解を得られなかったりします。患者さんご本人よりも、ご家族との対応に苦労して治療がうまく進まないこともしばしばです。
例えば、Aさんと、その介護者である奥様。Aさんは寝たきりで、身の回りの世話や用事を奥様にしてもらっています。
そんな自分の時間がなかなか持てない奥様にも持病があり、通院や買い物など、必要最小限しか外出しないように気を使っていらっしゃるようです。そのため、訪問看護や訪問診療の時間に厳しく、「午前10時から11時の間に来てください」などと要求されます。
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著者プロフィール
織田うさこ(皮膚科医・内科医)●市中病院での初期研修修了後、皮膚科医として勤務していたが、必要に迫られて、内科も勉強しながら従事している。家庭医として地域医療に貢献。何事にも必死になりすぎるタイプ。

連載の紹介
うさコメント!
2007年、小西真奈美さん主演で放映されたドラマ「きらきら研修医」のモデルとなった織田うさこ氏が、身の回りの医師について、患者との関わりについて、医療現場で起こるさまざまな出来事について、独自の視点で語ります。
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