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上司の愚痴や悪口の上手な言い方(入門編)

2016/05/26
鈴木瞬(豊後荘病院精神科/SNC産業医事務所代表)

 さて、前回は五月病の処方箋として、同期、同窓生との「ダイアローグ(雑談)」について書きました。今回はその応用編ということで、「愚痴・悪口」の話し方を勉強していきましょう! 今回は入門編ですから、特に初心者を意識して上司の愚痴・悪口の話し方をテーマにしました。

 あらあら、そこのお嬢さん、びっくりしなさんな。愚痴・悪口というのは、まさに同期などの信頼できる他者を巻き込んだ情動発散! 研修を生き残る上でと~っても大事なストレスコーピング(対処法)なんですよ。

 以前のコラムでも、同期との情動発散の必要性について書きましたよね。どうですか?皆さん同期と感情の発散できてますか? え、できてない!? なんだなんだ、ほらしっかり! BLSの胸骨圧迫くらい、「絶え間ない愚痴」を心掛けていきましょう! 嫌な上司のこと愚痴って、悪口言って、盛り上がりましょうよ。僕くらい熟練すると、口を開けばすぐ教授の悪口が飛び出すようになるんです。習慣が大事!

タブー視され続けたストレス発散としての愚痴・悪口
 しかし、我が国ではストレス発散としての愚痴・悪口がタブー視されてきました。なぜでしょうか。その主因は、愚痴という言葉の響きにあるんじゃないでしょうかね。だって、「愚」と「痴」ですよ?「バカ」×「バカ」っていってるようなもんじゃないですか。

 でもね! こんなね! 言語の恣意性にね! みなさん惑わされちゃ駄目ですよ!(ここ、サンボマスターのボーカルくらい熱く脳内再生)

 だって、英語に直せば「complaint」ですよ。コンプレイント! やだ、ちょっとカッコいいじゃないですか! これなら僕も今日から正々堂々プロフェッショナル・コンプレイナーって名乗れますよ! さあ、今日からユーもエモーショナルにコンプレイントしようぜ!

著者プロフィール

鈴木瞬(SNCメンタルヘルス・産業医事務所代表)●すずき しゅん氏。2009年高知大卒、筑波大院修了。博士(医学)。産業医大で研修後、筑波大産業精神医学に入局。首都圏での精神科診療や産業医実務を経て、2014年より現職。悩める若手医師のカリスマとして講演&相談実績多数。

連載の紹介

研修医のための人生ライフ向上塾!
ストレスにさらされながらも、しなやかに適応する術、「健康生成論」の実践を専門とする鈴木氏が、研修生活のライフハックから医師人生におけるストレスへのマネジメントについて、ときに学術的、ときに超主観的につづります。人生とライフって、もろ被りですね。

『研修医のための人生ライフ向上塾!』発売!

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 日本一ゆるい研修医のためのライフハック本、爆誕! ストレスマネジメントの専門家が、キャリアの疑問から医療職との人間関係、医師のバーンアウト問題までをぶった切る!

 ストレスにさらされながらも、しなやかに適応する術、「健康生成論」の実践を専門とする筆者が、初期研修生活のライフハックから医師人生におけるストレスへのマネジメントについて、ときに学術的、ときに超主観的につづります。

 書き下ろし補講コラムや特別対談2本を加えての書籍化です!(鈴木 瞬著、日経BP、2916円税込み)

この連載のバックナンバー

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