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 我々が精神科によくコンサルトする内容の一つに、患者の「判断能力評価」がある。医学的に必要な治療の継続や介入を患者さんが拒否しているときに、本人に十分な判断能力があるかどうかを精神科医に評価してもらうのだ。

 このようなコンサルトをする理由の一つは、患者さんの不利益になる結論を避けるため。つまり、判断能力がある場合はその意思を尊重し、判断能力がない場合にはその意思に反しても必要な治療をする。自己決定権が尊重される米国では、この二つの線引きが大事になる。もう一つは、訴訟を避けるためだ。

 「判断能力評価」は精神科医でなくてもできるが、難しいときもある。この手の評価をするときは、その「判断」をした結果がどの程度重大か、そしてその結果についての患者の認識は妥当か、ということも考慮する必要があるためだ。

著者プロフィール

反田篤志●そりた あつし氏。2007年東京大学卒業。沖縄県立中部病院での初期研修終了後、Nプログラムの選考を経て、09年7月よりニューヨークの病院で内科研修。特技は社交ダンス。

連載の紹介

レジデンシー in NY
ニューヨークのマンハッタンにある病院で内科研修医として働く反田篤志氏が、米国の臨床研修現場での実体験を通じて感じたことを、日本での臨床研修の経験も踏まえて語ります。

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