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精神科医も巨人の肩に乗ろう

2015/11/18

 前回、上級医から教えてもらった知識を後輩に受け継いだ話をしました。良い医療は、まさに「巨人の肩に乗る」ことから始まると思います。

まずは型を学ぶところから
 この警句は、アイザック・ニュートンが、ロバート・フックへの書簡で使った「If I have seen further it is by standing on the shoulders of giants.」という一節を通して知られています。日本語訳は一定しませんが、言わんとすることは「先人の知識を学ぶことで、さらにその先を見ることができる」ということですよね。

 日本の伝統芸能でも、守破離といいます。先人たちの知恵の習得を目指し、歴史を学ぶのは非常に価値のあることだと思います。精神科では、操作的診断基準をチェックリスト的に用いるとしても、それがどうやってできあがったのか、歴史を学ぶことで正しく判断ができるようになると教わりました。

 歴史を学ぶためには、精神病理学の歴史を解説してある古典を通読するのが参考になります。では、そのガイドとして、どういう本を選べばよいのでしょうか。

精神病理学を学ぶためのオススメ2冊
●内村祐之著『精神医学の基本問題 精神病と神経症の構造論の展望』復刻版(創造出版、2009年)

著者プロフィール

毎日せのびぃ●市中病院での初期研修後、出身大学病院を経て、再度初期研修病院に戻った精神科医の卵。外見や語り口は穏やかで気さくな好青年。だが、胸の内には数々の野望が渦巻いている。今はそれらを封印し、高みを目指して修行に励む日々。

連載の紹介

日々是たぶん好日ナリ
毎日せのびぃ”が臨床の狭間で繰り出すつぶやきログ。生活の大部分を占める医療ネタのほか、将来のこと、趣味のこと、世間話など、フリーハンドで書いていきます。

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