Cadetto.jpのロゴ画像

看護学校の講師経験から学ぶ(1)
「講義のコンセプト」って、どう決める?

2015/09/02

 前回は、後輩研修医を指導した経験をコラムにしました。さらに、せのびぃが今年開始した任務があります。それは、看護学校の講師です!

他職種の教科書を読んで、新たな視点に気付く
現在の病院(初期研修病院)に異動してすぐ、「せのびぃ先生、看護学校の講師よろしくね」と上司からの依頼が飛んできました。教育が大好きなせのびぃは、ものすごく気合いを入れて下調べを開始したんですね。

 まず、以前紹介したことのある中井久夫ら『看護のための精神医学 第2版』を読み返しました(せのびぃ、医師の命題について自問する)。精神科医になってしばらくたってから読んだために気付かされることが増え、また得るものがありました。そこで早速、この本を看護師の卵たちに紹介することにしました。

 次に、看護学生の教科書、武井麻子ら『精神看護の基礎 精神看護学〈1〉 第4版』(医学書院、2013年)を通読することにしました。まあ、自分が医学生の時に教科書を通読したことなんてめったにないんですが、やる気を出してみたんですね、ええ。

 教科書を読んで感じたのは、「精神科医療を分かっている人が読むと、ものすごくまとまっていて読みやすいけれども、初学者が読んだらただの辞書」ということでした。講義って、「分かっている人が、分からなかった時代を思い出して、何も分かっていない人に教えなきゃいけないんだよなぁ」と思い至りました。

 さらに、イヤーノートでお馴染み、メディックメディアが出している『看護師・看護学生のためのなぜ?どうして?9:精神看護』(2015年)も読んでみることにしました。

 うーん、こんな薄い読み物なのに、こんなに重要な情報を盛り込めるのはどうしてなんでしょう。この編集力に感動。多分、初学者が求めているのって、事例ベースなど、「興味を持てるようになるきっかけ」なんだろうな、と思いました。

 ちなみに、看護師の視点だと医者の動きってこう見えるんだ、というような新たな発見もあり興味深いので、日々の仕事に余裕が出てきた医師には、マンガ感覚でオススメです(笑)

著者プロフィール

毎日せのびぃ●市中病院での初期研修後、出身大学病院を経て、再度初期研修病院に戻った精神科医の卵。外見や語り口は穏やかで気さくな好青年。だが、胸の内には数々の野望が渦巻いている。今はそれらを封印し、高みを目指して修行に励む日々。

連載の紹介

日々是たぶん好日ナリ
毎日せのびぃ”が臨床の狭間で繰り出すつぶやきログ。生活の大部分を占める医療ネタのほか、将来のこと、趣味のこと、世間話など、フリーハンドで書いていきます。

この連載のバックナンバー

この記事を読んでいる人におすすめ