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せのびぃ、「コメディカルのここがすごい!」と思う(その4)薬剤師・技師編
薬剤師についイラッ、でもいつも感謝しています

2014/08/20

 おかげさまで「コメディカルのここがすごい!」編は好評だと聞きました。あと数回、お付き合いお願いします。

疑義照会にイラッとしていませんか?
 先日、疑義照会で医師の品性が値踏みされているという特集がありましたね。コレを見て、反省した医師は数知れないと思いますが、かくいうせのびぃも、この前一度電話越しに薬剤師にイラッとしたことがあります。

 とある休日、冠婚葬祭の予定が突然入ったため、長期外泊する可能性がある患者さんがいたときのことです。あと数時間で病院を出ないと間に合わないという切羽詰まった状況で、休日は出せない「7日分の臨時処方」をお願いしたところ、薬剤師は「できません」の一点張り。事情を再三説明してお願いした結果、「じゃあ、今回だけは」ということになったのですが、処方箋の入力方法について「これじゃダメだ」と何度もコールバックでケチをつけられ、さすがにイラッとしてしまいました。

 時間が差し迫っていたというのが最大の問題なのですが、冷静に考えると、せのびぃも薬剤師も特に悪いことはしていません。単にオーダリングシステムの問題なのでイラッとする相手が間違っているのですが、声を荒らげてしまったのを後から反省しました…。

 このエピソードを書いた後であまり説得力はありませんが、いつもは極めて丁寧に対応しています。というのも、初期研修の病院の時から、薬剤師の疑義照会のおかげで新しいことを何度も勉強してきたからです。

 今でも、『今日の治療薬』を読んでわからなかったことは、すぐ病棟薬剤師に「△△と□□の使い分けと、その他の薬との相互作用がわからないので教えてください!」と尋ねるようにしています。どうやら病棟薬剤師も自分で解決できない時は、薬剤部の他の方々と相談してくれているようで、求めていた以上の周辺知識も合わせて教えてくれることが多く、非常に勉強になっています。

 その薬剤師によれば、直接わからないことを聞いてくれると、「医者はどういうところが知りたいのか」というニーズが把握しやすいので、むしろありがたいとのことでした。ということで、ぜひ読者の先生方も口に出して質問してみてください!

診断的な撮像法を追加してくれる検査技師
 何度も救われたといえば、診療放射線技師は外せません。疑っている疾患を伝えると、「それじゃ分からないから、こういう撮像法でどう?」とリコメンドしてもらって、レベルアップすることができました。これは、初期研修の時、必要な撮像法や鑑別をリアルタイムに教えてくれる仲の良い技師が何人もいたおかげだと思っています。

 ERで急性腹症を見た時も、3次救急で脳卒中を思わせる大動脈解離が来た時も、深部静脈血栓症(DVT)/肺血栓塞栓症(PE)が疑われる時も、「こういう順番で撮影して、造影は○○の相で撮ってほしい」と具体的に依頼を出すことができるようになりました。

 読影も「これってどうですかね?」とアドバイスを求めると、的確な返事とともに読み落としていた所見を教えてもらうこともありました。もちろん最終的に判断する責任は医師にありますが、放射線技師はさすがプロだなと思うことが多いです。一方、「あまりに間違ったことをしたらバカにされるなー」と身震いもしました(笑)

 お世辞もあるかもしれませんが、ベテランの技師も「先生が何を求めてるか、直接伝えてくれることは少ないから、先生としゃべると新しい発見があるよ」と褒めてくれました。細菌検査室や脳波室の技師も、カルテには乗らない重要な情報を持っていたりします。

 お互いのレベルアップのために、ちょっと薬剤部や検査室に出かけて、顔を見ながらディスカッションをしてみませんか?

著者プロフィール

毎日せのびぃ●市中病院での初期研修後、出身大学病院を経て、再度初期研修病院に戻った精神科医の卵。外見や語り口は穏やかで気さくな好青年。だが、胸の内には数々の野望が渦巻いている。今はそれらを封印し、高みを目指して修行に励む日々。

連載の紹介

日々是たぶん好日ナリ
毎日せのびぃ”が臨床の狭間で繰り出すつぶやきログ。生活の大部分を占める医療ネタのほか、将来のこと、趣味のこと、世間話など、フリーハンドで書いていきます。

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