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せのびぃ、学会で高額参加費を払って気づきを得る

2014/07/02

 先週の木曜日から土曜日まで、第110回日本精神神経学会学術総会が開催されていました。当院では、病棟勤務医でなんとか仕事を分担して、順番に学会に参加できるように病棟医長が取り計らってくれたので、せのびぃは金、土と参加することができました。

時間もお金もきっちり決める「枠組み」の重要性
 精神神経学会に参加するのには、当然お金がかかります。ただしこの格差がかなりのものなんですね。後期研修医以上は、どんな偉い先生も一律1万5000円です。当初、「高過ぎるだろ!」と思って、せのびぃは行くのを若干ためらいましたが、最近はこの「お金を払って」学びに行くという重要性に薄々気付いてきました。

 タダで参加すると学会にあまり期待しないので「真面目に参加しなくてもいいか~」という心づもりになりそうです。これが、わざわざ1万5000円も払えば、「もとを取るべく勉強するぞ!」と、積極的に参加する上での動機づけになるのではないかということです。

 実際、自分はこの学会のために事前学習などの下準備をし、満を持して学会に参加しました。そのおかげもあってか、これまで以上に新しいものを得て帰ってこられた気がしますし、「精神神経科医になってよかったー」と思えました(一人で勝手にこう思えるとは、なんて幸せなんでしょうか…)。

 精神科は、アプローチの違いによっていくつか“流派”的なものがあります。その中の1つが、「精神分析」という“流派”です。これは、時間をきっちり決めて、前払いでお金を払ってもらい、「枠組み」を作って患者さんと面接。時間がきたらその日は終わりとするのが基本なのだそうです。精神分析を習うためにも同様にお金を払って「枠組み」の中で学ぶ。今回の精神神経学会への参加は、せのびぃにとって、日程もお金もきっちり決めて勉強してきたという意味でまさにそのようなものだったと振り返っています。

 一方、学生・初期研修医やユーザー・家族は1000円という破格の値段でした。プログラム集の印刷代だけでそれくらいかかっていそうなものです。要するにせのびぃたちがその分払ってるんでしょうけどね。製薬会社の後援も極力少なめで、ランチョンセミナーの弁当も有料(1日1000円)。昨今の社会問題も背景にあるのかもしれませんが、ここまでクリアな付き合いを徹底していると、さすがに清々しい気持ちでした。ちょっとは、オイシイ思いもしたいという邪念もなくはないんですけどね(笑)

 ちょっと話はズレましたが、学生や初期研修医の参加もすごく奨励している学会なので、興味がある方はぜひ来年参加を検討してみてください!(そして、あわよくば精神科医になってください…)

著者プロフィール

毎日せのびぃ●市中病院での初期研修後、出身大学病院を経て、再度初期研修病院に戻った精神科医の卵。外見や語り口は穏やかで気さくな好青年。だが、胸の内には数々の野望が渦巻いている。今はそれらを封印し、高みを目指して修行に励む日々。

連載の紹介

日々是たぶん好日ナリ
毎日せのびぃ”が臨床の狭間で繰り出すつぶやきログ。生活の大部分を占める医療ネタのほか、将来のこと、趣味のこと、世間話など、フリーハンドで書いていきます。

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