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せのびぃ、初外勤で「違い」を実感

2014/04/16

 こんにちは。新しい環境に慣れるのに時間がかかり、毎日四苦八苦しているせのびぃです。せのびぃも3年目になり、初の外勤を経験しましたので、今日はそのことについて書いてみようと思います。

新幹線でひとっ飛び
 外勤(がいきん)。そもそもよくわからない制度ですよね。一言で言えば、医者のアルバイトです、えぇ。

 特に医局に所属している場合、医者は数年に一度メインの勤務先が変わるので長期勤務になりません。将来の退職金は期待できないし、他の福利厚生も相対的に悪い職業といえます。その割には、大学医師(特に若手)の年収は仮にも高いとはいえません。一方で、医者は他の職業と違い、アルバイトの方が常勤先よりも時給がよいという珍しい職業なのです。

 ですから多くの医局では、名前は違えど、週に1日前後「研究日」とか「外勤日」とか言われる日を設けており、医師はその日を使ってバイトしたりしているわけです。当然、研究に勤しむ先生も多いと思いますが。

 受け入れ先の病院にとっては、年が変わっても大学からマンパワーとして医者が派遣されるので、医師不足に悩んで人集めに奔走する必要がなくなります。大学にとっては、関連病院としてその病院と患者さんを送り合うことができる(退院させた後のフォロー先だったり、潜在的な患者を増やしてもらったり)し、薄給しか払えていない医局員の収入を担保できるしということで、双方にとってメリットがあるわけですね(もちろん短所もいろいろあるのですが、語り始めると長くなるのでやめておきます)。

 せのびぃの外勤先は所属する医局に斡旋してもらっているのですが、やや地方にあるので、なんと新幹線を使って通勤することになりました。遠くにあると行きたい人が少ないので給料は高くなり、近場で労働条件が良いと行きたい人が多いので給料は安くなるという需要供給の原則に則っているので、新幹線通勤なんてこともあり得るんですね。初の新幹線通勤は緊張しましたが、席が普通の電車より快適なので、むしろ居心地よく目的地まで到着しました。

外勤先で受けた“洗礼”
 さて、いざ仕事を引き継いでみると、いくつもの「違い」を感じました。

 まず、知らない患者だらけという点です。今までの当直では、自分の科の患者をメインに、もし夜の間に崩れそうな患者がいたら申し送りされるなど、当直に入った段階で既にある程度イベントを予期できることが多かったのです。しかし、外勤先では入院中の患者が多すぎて、全員を把握するのは事実上不可能です。ですから、何か起こると、まずその場しのぎの対応が必須になります。

著者プロフィール

毎日せのびぃ●市中病院での初期研修後、出身大学病院を経て、再度初期研修病院に戻った精神科医の卵。外見や語り口は穏やかで気さくな好青年。だが、胸の内には数々の野望が渦巻いている。今はそれらを封印し、高みを目指して修行に励む日々。

連載の紹介

日々是たぶん好日ナリ
毎日せのびぃ”が臨床の狭間で繰り出すつぶやきログ。生活の大部分を占める医療ネタのほか、将来のこと、趣味のこと、世間話など、フリーハンドで書いていきます。

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